謎めいた15枚の写真とそれにまつわる偽のサイドストーリー

fef73d49-bf1f52eebf7415d46a49c47c54c202bdf92fe0b0



 
 謎めいた写真は人の想像力を掻き立てる力がある。その真実を探るために生涯をかけるような人までいるほどだ。

 果たして、それは本物なのだろうか? 不可解な現象は超常現象の一言で片付けられることも多いが、それを語り継ぐには、我々は不気味なストーリーを必要としている。

 写真が本物であると心から信じる者も大勢いるが、生憎なことに、遅かれ早かれほとんどは偽物であると判明する。

 カメラのミスやエピソード自体が嘘であることもある。また意外なことにフォトショップがない時代でもフェイク写真が作られていたという事実もある。

 もちろん、すべてが偽物ということではなく、その真贋を巡って、いまだに議論が交わされている写真もある。

 だが差し当たってここでは、フェイクであることが明らかになっている有名な写真を紹介しよう。

15. フェニックスの光

1_e1

image credit:thenewsgeeks.com

 1997年以来、アメリカ・アリゾナ州フェニックスやメキシコ・ソノラ州を中心に起きた「フェニックスの光」と呼ばれた謎の発光物体集団目撃事件は社会に混乱を引き起こし、UFOマニアに宇宙人の存在を確信させるに至っている。

 空軍によって公開された写真はメディアにも取り上げられ、地球を襲う宇宙船の光だと噂された。しかし後になって、匿名の人物がヘリウムを封入した風船にフレアを取り付けたものと自白した。

 なお航空管制官も当時レーダーに映る機影はなく、光が航空機から放たれたものではないと発表している。

関連記事:未知との遭遇?真っ黒な三角形型のUFOから謎の生命体にガン見されたと主張する男性(イギリス) : カラパイア

14. ネッシー

2_e0

image credit:100photos.time.com

 ネス湖のネッシー伝説は、1933年に足跡が発見されたことで始まった。そして1934年に外科医のロバート・ウィルソンが撮影した写真で一気に有名になる。

 水面から蛇の頭のようなものが突き出た写真は、何十年もネッシーが存在する証拠であるとされてきた。しかし1994年にクリスチャン・スパーリングという人物が、ウィルソンと一緒に作ったでっち上げであることを告白。さらに足跡はウィルソンの養父がカバの足で作ったものであることも認めた。

13. ウェムの幽霊

3_e1

image credit:ghostsnghouls.com

 幽霊が実在する証拠とされた写真。1996年11月19日、イギリス・シュロップシャー州ウェムタウンホールの火災現場に現れた少女の幽霊を写したものだとされる。

 一部では少女は火災を起こした張本人だとも囁かれ、身元は当時14歳のジェーン・チャームと特定されている。

 しかし写真公開から14年後、ある男性が古いポストカードに同じ少女が写っていることを発見。火災原因は今も不明だが、幽霊の謎は解明された。

12.” 911”の観光客

4_e

image credit:izismile.com

 2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件から間もなく公開された写真で、悲劇が起ころうとしているまさにその瞬間にワールドトレードセンター屋上で記念撮影を行なっている人物が写っている。

 その時撮影に使用されたカメラは発見されたが、写真の人物の身元はしばらく不明だった。2001年11月にブラジルのジョゼ・ロベルト・ペンテアードという男性が、自分がこの観光客であると名乗り出て、一躍時の人となる。

 しかし後にハンガリー人男性が自ら作成したフェイクであると主張し、その証拠も提出した。写真の飛行機は1997年ニューヨークで撮影されたものである。

11. リオデジャネイロ上空のスーパームーン

5_e0

image credit:pinterest

 2012年5月、リオデジャネイロで撮影されたとされるスーパームーン。都市の夜空にあまりにも巨大な月が浮かんでいる。

 非常に美しい写真ではあるが、2008年にメキシコ人写真家のオラシオ・モンティエルが撮影した写真を、何者かが加工したものだ。

10. スペースマン

6_e

image credit:medium.com

 1964年、イギリス、ソルウェー湾で撮影した娘の写真を現像したジム・テンプルトンは衝撃を受ける。娘の背後に見慣れぬ白い人物が写っていたからだ。

 スペースマン(宇宙飛行士)と知られるその写真自体は本物だが、そこにまつわるエピソードに誤解がある。

 娘の背後に写った謎めいた白い人物は、おそらくはテンプルトンの妻である。撮影当初、妻もまたそこにおり、専門家によれば、青いドレスが露出過剰によって白く写ったのだ。

9. 浮かぶ男

7_e

image credit:frankzumbach.wordpress

 浮かび上がり観衆を驚かせている男はコリン・エバンズといい、ウェールズの降霊術者だった。彼は霊の力で浮かぶことができると喧伝しており、その噂を聞きつけて集まった観衆を前に力を披露していた。

 だが真実はかなり失望させられるものだ。彼は椅子の上でタイミングよく飛び跳ね、手に握ったスイッチでカメラのシャッターを切っていただけだ。

 かくして浮かぶ男とそれを見て驚く観衆(突然、飛び跳ねられたら当然驚くだろう)が撮影された。

8. フック島の怪物

8_e

image credit:collective-evolution

 海の怪物の噂は1960年代に広まり、オーストラリア、クイーンズランドでは20メートル以上はありそうな怪物の姿まで撮影されている。

 さまざまな書籍にも取り上げられたが、実は撮影者であるフランス人写真家が借金返済のために金儲けを企んだというのが真実だろう。

 そして彼の思惑はかなり上手くいった。部分的に砂に覆われた巨大なオタマジャクシは、財政難ゆえに作られたフェイクであると思われる。

7. コティングリーの妖精

9_e0

image credit:cz

 現代人の目にはとても信じられない代物だが、その発端は1920年代に遡る。

 フランシス・グリフィスとエルシー・ライトという少女は、借り物のカメラで撮影した庭でよく遊んでいた妖精の写真を公開した。フランセスと妖精が写った写真は社会に大きなセンセーションを巻き起こし、アーサー・コナン・ドイルですら本物の妖精であると信じた。

 しかし1981年にエルシーが妖精は切り抜き絵であると告白。妖精でも何でもなかった。

6. タイムトラベラー

10_e0

image credit:herb.co

 周囲の人物とは明らかに違う現代のものらしい服を着た男を写したと言われる写真。サングラスまでかけており、スーツと帽子をかぶった周囲の紳士淑女と比べるとかなり異質に見える。写真自体は修正されたものでもない。

 しかし専門家は、確かに当時にしては風変わりであることを認めつつも、モダンなサングラスは1920年代にすでに登場していたという結論に達している。周囲との服装の違いも、彼らが年齢に応じた格好をしていると考えれば納得いくだろう。

関連記事:未来から来たタイムトラベラー?1940年の写真に写りこんだ現代風の男 : カラパイア

5. ロサンゼルスの戦い

11_e

image credit:dailytelegraph

 1942年、宇宙人が地球を侵略した……と言われている写真だ。そこにはロサンゼルス上空に浮かぶUFOが写し出されている。

 新聞でも報じられ、政府は誤解だと発表しているが、詮索好きな人たちは隠蔽工作ではと疑った。真珠湾攻撃の数ヶ月後の出来事だったので、そうした過剰反応も致し方なかったのかもしれない。

 だが気象バルーンに炎が当たっていると考えた方が合理的だろう。宇宙船っぽく見せるために写真が修正された形跡もある。

4. メアリー・トッドとリンカーンの幽霊

12_e

image credit:travelchannel.com

 フォトショップが登場するはるか昔に作られた初のフェイク写真。写真好きの宝石細工匠だったマルマーは、亡くなった人物を写真に写し出せると吹聴していた。

 かなり儲かったようで、彼の下には今は亡き愛する人と写真を撮りたいと願う人物からの依頼が殺到した。特に有名なものが、リンカーン大統領の妻メアリーの写真だ。

 彼女の背後には死んだはずのリンカーンが立ち、その手はメアリーの肩の上に置かれている。1868年までにはマルマーの嘘はばれ、裁判沙汰に発展した。種明かしをすると、写真はフィルムの二重露出を利用したものだ。

関連記事:コラの歴史を見てみよう。フォトショップ以前、20世紀のねつ造写真 : カラパイア

3. 映画に映った幽霊

13_e

image credit:thesun

 『スリーメン&ベビー』という映画のワンシーンで、後ろの方に俳優を眺める人物が映っている。その正体を巡りさまざまな憶測がなされ、この一室で自殺をした少年の幽霊であるという噂まで流れた。

 だが真実はもっと平凡なものだ。実はここに映っている少年の幽霊は、紙で作成されたテッド・ダンソンのカットアウトで、うっかりそこに置き忘れたものだった。

2. ファルコンレイク事件

14_e

image credit:theforteanslip.blogspot

 病院のベッドに寝る男の腹部には、奇妙な斑点が並んでいる。

 メカニックをしていたステファン・ミシャラクはホワイトシェルパークで希金属を探していた時、空から降下する大きな宇宙船2機に遭遇。声らしきものを聞いた彼は、宇宙船に近づき、船内を覗き込んだのだという。

 彼の証言によると、ドアが閉まり、さらに火傷を負ったことで、腹にその跡が残った。警察の報告書によれば、ミシャラクは有名な飲んだくれで、その日も相当に酔っ払っていたそうだ。

 彼は警察官を呼び止めるが、警官の質問には意味不明な回答をしていたという。ミシャラク自身は警察は呼びかけに止まらず過ぎ去ったと主張している。

関連記事:この男の身にいったい何が?UFOと遭遇したとされるカナダ人男性の腹部に格子状の火傷 : カラパイア

1. ブラウン夫人の幽霊

15_e

image credit:youtube

 カントリーライフ誌のカメラマンであったキャプテン・プロバンドとアンドル・シーラは、階段から幽霊らしき人影が下りてくるところを目撃し、写真に撮ったと主張。

 撮影現場はイングランド、ノーフォークにあるレイナムホールで、幽霊はそこに取り憑いたブラウン夫人だとされている。

 しかし、おそらくは二重露出と窓から差し込んだ光が原因であろう。ケンブリッジ大学からは写真が偽物であることを示唆する記録すら発見されている。

References:Mysterious Photos That Were Completely Fake/ written by hiroching / edited by parumo
あわせて読みたい
世界中に音速で拡散されていった10のフェイク画像とその本当の意味

政府も真相を解明できなかったUFO写真。13のコールドケース

記録に残された謎:10の解明されていないミステリー

「そんな生物いるわけない」。かつて存在自体が否定された7つの生物

インターネットを駆け巡った13のフェイク画像(※一部画像注意)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

話題のニュース

  1. 登録されている記事はございません。
ページ上部へ戻る