人間には病気を察知する不思議な第六感がある。それは写真からでも見分けられる。(スウェーデン研究)

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 ごく普通の人たちが病気に対するレーダーのようなものを備えていることがある。それはまるで好しからぬものの存在をキャッチする第六感のようだ。その感度は素晴らしく、写真の顔からでも病気の兆候を察知できるのだという。

 病人を察知する能力があれば、病人を避けて感染のリスクが回避できる。

人間が持って生まれた病気に関する回避行動

 病気に対する回避行動に関する研究は数多くあるが、それを実際に察知するメカニズムについてはほとんど分かっていなかった。

 これまでの研究では、はっきりと現れた病気の兆候が不安や嫌悪感を引き起こし、免疫反応すら発動させることが確認されている。

 だがはっきりと分からない場合はどうだろうか?
 つまり病気を感知する感度はどの程度なのだろうか?

人は写真からでも病人を見分けられる

 この研究を行ったスウェーデン、ストックホルム大学の神経科学者ジョン・アクセルソン氏によれば、それは確かに存在しており、常にではないが病人の写真に現れたかすかな手がかりでも察知できるほど敏感だという。

 これを調査するために、19〜34歳の健康な16名の参加者を、2つの異なる条件で写真撮影した。まず、無害なプラセボを注射して(したがって外見は変化しないはず)2時間後に撮影した。

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 これに対し、次の撮影では、大腸菌の殺菌済みリポ多糖体を注射し、やはり2時間後に撮影した。これはそれほど有害ではないが、一過性の炎症反応で病人の風貌を実験的に作り出す。

 ここで意図されたのは、同一人物の健康な時の姿と病気の時の姿の写真を撮影し、人がそれらを区別できるかどうか確かめることだ。

 こうして撮影された計32枚の写真を62人に見てもらい、健康か病気か評価してもらった。顔写真全体で2945回の評価がなされ、病気と評価されたのは41パーセントだった(全員が完全に正答していれば50パーセントになるはず)。しかし病気と評価された1215回の評価の正誤の内訳は、それぞれ775回と440回であった。

 さらに写真を見た人は16人中13人が病人であると81パーセントの精度で正しく判別できていた。つまり必ずしも驚かれるような精度ではないかもしれないが、写真を見た人たちは明らかに何かを感じ取っていたということだ。

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人間の持つ「病い」を察知する直感

 写真を別の人々に見せた他の実験では、写真の人物が病気に見える視覚的サインを特定してもらった。それは、唇と肌の血色の悪さ、むくみ、口角のたるみ、垂れたまぶた、目の赤み、皮膚のテカリや不均一感、疲労感であった。

 研究者によれば、症状がわずか2時間で生じたものであったことを考えると、この能力は感染症の発生などを初期の段階で特定する上でも役立つ可能性があるそうだ。

 研究は『Proceedings of the Royal Society B』に掲載された。

References:zmescience / straitstimes / rspb/ translated by hiroching / edited by parumo
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