見たら死ぬ、災いが起きる。古代より信じられてきた死や災いの前兆とされる10のこと

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 自分の死期を予言されてしまうことほど恐ろしいものはないだろう。だが人は詮索好きで、好奇心を満たすために未来を占ったり、超自然的な現象に惹きつけられる。また何らかのサインを発見しては、そこに意味を与えるのだ。何より死や不幸の前兆には抗い難い魅力を感じてしまうのも本能の一種なのかもしれない。

 ここで紹介するのは、死番虫、ドッペルゲンガー、ハレー彗星、日食などなど、古来から信じられてきた10の死の前兆だ。

10. 枕の下に現れる王冠のような羽は死の前兆

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 アメリカ、ニューヨーク州からミシシッピ州まで伸びるアパラチア地方では、病人の枕の下で王冠のような羽の塊が見つかると死の前兆だと見なされる。これは直径2、3cm、厚さ1cmほどで、”死の王冠”や”天使の王冠”と呼ばれる。この現象が見られたのは周囲から孤立しているアパラチアであったが、ミズーリ州やインディアナ州などの山岳地帯などでも発生していた。
 
 死の王冠は十中八九病人の体の動きによって作られたものだろう。しかし、これが枕の下で見つかると、その人間は3日以内に死ぬと信じられている。死から逃れるには、その王冠を壊すしかない。ただし、もしすでに亡くなった人の枕の下から見つかったのなら、死者が無事天国に行けたという吉兆である。現在、テネシー州にあるアパラチア博物館には死の王冠が大量に保存されている。

9. 黒い蝶は家族の死の前兆

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 黒い蝶の意味合いは時代によって変化してきた。しかし、特にブラジル、コロンビア、中央アメリカ、中国では凶兆とされることが多かったようだ。家の中で黒い蝶を見た場合、それは家族の誰かが死ぬ前兆と見なされた。

 またケルト人は黒い蝶を死んだ人の魂だと考えた。死者が死後の世界に居場所を見つけることができないと、黒い蝶となり、生前暮していた場所へ帰ってくるのだという。あるいは魔女が黒い蝶に化けてこっそり食べ物を食べているという伝承もある。カリブ地域においてはブラック・ウィッチ(黒い魔女)という夜蛾は誰かが呪いをかけた証拠とされる。

 メキシコでは、ブラック・ウィッチは”死の蝶”として知られており、これが病人のいる家に入ると、その人間が死ぬと信じられている。南テキサスでは死者が出るのは家の四隅にブラック・ウィッチが飛んだときだけとされている。ハワイでは、黒い蝶は愛する人に別れを告げに来た死者だと信じられている。

8. ハレー彗星は災害の前兆

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 古代人は他の天体とは姿が異なり、一定期間ごとに夜空を横切る彗星に当惑した。それゆえに彗星は神からのメッセージであると考えた者も大勢いた。そして大抵の文化圏では、彗星から受けるイメージからメッセージを連想した。例えば、彗星の長く尾をひく姿は、夜空を横切る燃え盛る剣と見立てられ、戦争と死の象徴とされた。

 そのため様々な災害の元凶ともされた。有名なバイユーのタペストリーには不吉な火の星、すなわちハレー彗星の出現に怯える人々が描かれている。左上に描かれたハレー彗星は、ウィリアム1世との誓約を破り、王座を奪ったハロルド2世に対する神の怒りを象徴すると信じられていた。それから間もなく、ハロルド2世は敗れ、ウィリアム1世が戴冠している。
 
 スイスでは、ハレー彗星は地震や疫病、赤い雨、2つの頭を持つ動物の誕生の元凶とされた。イングランドではペストの原因と見なされた。ローマ教皇カリストゥス3世は悪魔の手先としてハレー彗星を破門したという噂すらあるが、もちろんこれは嘘である。

7. 自分のドッペルゲンガーを見たり見られると死ぬ

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 ドッペルゲンガーとはドイツ語で”二重の歩く者”の意で、自分とそっくりの姿をした分身を指している。しかし、同じような迷信自体は他の文化圏にもあり、アイルランドの伝承では「フェッチ」、スコットランドのオークニー諸島では「トロウ」と呼ばれ恐れられていた。トロウはしばしば醜い、小鬼のような小さな生き物として表される。その子供は病気であることが多く、そのために健康な人間の赤ん坊をさらい、本物そっくりの偽物と置き換える。この偽物はやがて病気になり、若死にするという。

 ドッペルゲンガーは多くの場合、凶兆であり、ときには差し迫った死の象徴でもある。家族や友人によってドッペルゲンガーを目撃された人物は、病に倒れるか、窮地に陥ることを意味する。また本人が直接自分のドッペルゲンガーを目撃した場合は、自身の死を暗示するとされる。

 ドッペルゲンガーは”悪魔の双子”とも知られており、混乱や不安に陥れるために嘘のアドバイスを伝えたり、不吉な考えを吹き込んだりする。そのため、ドッペルゲンガーとの会話は避けることが望ましいとされる。

 またホラー文学でも人気のあるテーマである。例えば、ドストエフスキーは『分身』でこの現象を追求している。ヘマをやらかして正気を失った役人が、全てが上手くいっている自分の分身に出会う。そして最後は分身が本物を負かしてしまう。

 さらに実際に目撃されたという記録もある。アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンは大統領に選出されて間もなく、鏡に2つの顔を持つ自分の姿を見たと妻に話している。この話を聞いた妻は2期目も当選するが、彼が命を落とすだろうことを悟った。そして彼女は正しかったのだ。

6. 死番虫の鳴き声は不幸や死の前兆

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 死番虫は木製の家具や建物などを痛める害虫として知られている。繁殖期になると、木に頭をぶつけカチカチと音を鳴らして、メスを引き付ける。夜にもなるとこの音がはっきりと聞こえるため、やがて人が死期の迫った家族に夜通しつきそうような場面が連想されるようになる。ここから死番虫の音は不幸や死の前兆と信じられるようになった。

 この音には様々な名称が与えられた。最も有名なものは”死の時計”だろう。他にも”聖パスカルの時計”、”聖ヨハネの時計”、”聖母の時計”などいくつもの呼び名があるが、”聖パスカルの時計”がぴったりかもしれない。聖パスカルはドアに触れることで死の訪れを知ることができたと言われているからだ。

5. 日食は不幸の前触れ

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 かつて日食は空の秩序に何らかの異変が起きている象徴であり、不幸の前触れであると考えられていた。ベトナムでは巨大なカエルが太陽を食べていると信じられ、バイキング文化ではオオカミが、古代中国では天の竜が太陽を飲み込んでいるのだとされた。また古代ギリシャでは神の怒りとされ、やはり災厄の前兆と見なされた。

 日食は数ある災厄の中でも特に死と強く結びつけられる。神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世は840年に日食を目撃し、怯えるあまり、間もなく亡くなったと伝えられている。1133年の日食はイングランド王ヘンリー1世の死の前兆とされ、実際それから程なくして亡くなっている。

 今日でさえ、世界では日食を死や災厄の前兆として考える地域がある。また一部の地域には妊婦と胎児に害を与える、あるいは日食中に行った料理には毒が含まれるという言い伝えもある。

4. オパールには邪悪が宿る

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 宝石の中には邪悪が宿るとされるものがある。オパールがそれだ。魔女や魔法使いが魔力を高めるためにこれを用いたり、レーザービームのように光を発して人に恐ろしい咒をかけたりすると広く信じられきたのだ。
 
 中世ヨーロッパでは、悪意に満ちた目、あるいは猫、カエル、ヘビの目に似ていることからオパールは避けられた。強い邪悪を宿したオパールを身につけた者は命を落とすとも考えられた。

 ヨーロッパ全土にペストが大流行すると、オパールがその元凶であるとされることもあった。ペスト患者がオパールを身につけると、それがつかの間だけ輝き出すからだ。実際には、患者の高熱によって変化が起きたのであるが、当時の人はオパールの邪悪な力の影響と考えた。こうしてオパールを身につけることは死の前兆と信じられるようになっていった。

3. 誰もいないのにドアが3回ノックされると誰かが死ぬ

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 古い迷信では、誰もいないのにノックが3回鳴ると誰かが死んだ、あるいは間もなく死ぬとされた。これは”破滅の3ノック”と言われることもある。アイルランドでは、ドアだけでなく、窓のノックも死の予兆である。またスコットランドでは1、2分間隔で鳴るノックが死の予兆とされた。

 このような迷信は一部のアメリカ先住民にも見ることができる。魂に物理的な制限がないためかその鳴り方は様々で、棒を地面に叩きつけるような音もある。

 またユダヤ、インド、アラブ世界にも3ノックの迷信がある。さらにアフリカでは、オリシャという神を祀るヨルバ族の宗教において重要な要素とされている。伝承によれば、高僧の血統にある3兄弟がいたが、2人の兄は勤勉で忍耐強い弟に嫉妬し、彼を崖から突き落としてしまったという。しかし、どうにか生き延びた弟は兄たちの元へ戻りドアを3回ノックした。まさか弟が生きていると思わない兄の1人はその姿を見て心臓発作を起こし死んでしまう。また、もう1人の兄も犯行が露見し、村人によって殺される。

2. 幽霊の葬式を見ると身内が死ぬ

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 幽霊の葬式とは、愛する者の死を予兆する葬列である。その道筋は、のちに行われる実際の葬儀の道筋と同じだという。またそこで目撃される参列者や細部に至るまでが、実際の葬儀と同じであることもある。幽霊の葬式で運ばれる棺桶を覗くと、中には自分の遺体が納められており、死が逃れられぬものであることが分かる。ブリテン諸島、ドイツ、スイスにおいてこうした迷信が信じられている。

 幽霊の葬式を見るには特別な才能が必要とされるが、中にはその目撃スポットとして有名な教会もある。これを執り行う者がゴブリンや妖精とされることから、ゴブリンの葬式や妖精の葬式とも言われる。

 音しかしない葬列もある。ウェールズの伝承には、賛美歌や足音、あるいは参列者のすすり泣きなどが聞こえるが、その姿は見えないというものがある。この幽霊の参列は一度に1つの感覚しか刺激できないようで、音が聞こえればその姿を見ることはできない。反対に音を聞いた後、姿が見えることがあるが、そうなると今度は静寂に包まれてしまう。

1. 人魂は破滅と死の予兆

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 白、青、黄色に輝きながら地面の上をふわふわと飛び回る人魂は、狐火やウィルオウィスプ、またはジャック・オー・ランタンとも呼ばれる。湿地帯でよく目撃されるため、そこに漂うガスの燃焼が原因とされることもある。その一方で、破滅と死の予兆ともされる。

 死の迫った人の家の上を飛ぶと信じられることもある。また、そうした人の家と死後に埋葬される墓地の中間に出現するとされることや、死にゆく者の胸の上を漂うとされることもある。他にも漁師の船の上で目撃されるとその人が溺死するという言い伝えや、見た者が死ぬ、あるいはその近しい人間が死ぬといった者もある。アイルランドでは人魂と幽霊の葬式は関連があるとされる。

via:10 Eerie Omens Of Death・/ translated & edited by hiroching

 オパールが誕生石のあたしとかどうすればいいんだ!って、なあんだ、オパール持ってなかった。てへぺろ。

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